私の彼氏は親友とデキていました
シスコン?
どーとでも言え。
玲央君の方も、結婚式を壊さないためにめちゃくちゃ気遣ってくれててさ。
女達に囲まれて、眉間に青筋浮かべながらも俺たちのために我慢してくれてた。
ほんといー奴だよ。
でも結婚式が終わった瞬間に、愛衣が泣き出したんだ。
張りつめてた糸がプツンと切れたように。
きっと我慢の限界だったんだと思う。
泣くっても、必死に声押し殺しててさ。
みんなに迷惑かけないようにって、静かに一人で会場を出てったんだよな。
そんな愛衣見てたら、俺も我慢の限界が来て、愛衣のとこに駆けつけようとした時。
「愛衣!」
玲央君が一目散に愛衣のとこに駆けつけに行ったんだ。