私の彼氏は親友とデキていました
「嫌なことっていうか...... 苦しいこと。
痛いの。悲しいの」
ポツリポツリと言葉をこぼしていく。
何も整理できていない私からこぼれる言葉は上城君からすれば何を言っているのかわからないだろう。
それでも、
「苦しい?」
彼は、理解しようとしてくれている。
ーーーー人と話すのってこんなにあたたかいっけ?
「うん、胸がぎゅーって
締め付けられて凄く苦しいの」
私、なんでこんなこと話してるんだろう。
今日始めて会ったばかりなのに。
今日始めて話したばかりなのに。
いつもの私なら
人に自分の弱みなんて話さないのに。
何故か今日だけ、
いや....上城君の前では素直になれる。
何でだろーー。