狼女子×リス男子
〜美麗Side〜
あなたの事が好きだったの。
ずっと前から…私が物心着いた時には
私はあなたの事が好きだった…
「私、大人になったら蓮のお嫁しゃんになる!」
「俺も!大きくなったら美麗と結婚して、大金持ちになるんだ!」
「「あらあら、ふふふっ。ふたりは仲良しねぇ。」」
いつもママ達は私たちを見て、そう言っていた。
私の母は、蓮の母と仲良しで、私と蓮は幼なじみだ。生まれた時からずっと一緒。
蓮には1人お兄さんがいる。
魄(はく)という。私はいっつも魄お兄ちゃん!と呼んでいた。
魄お兄ちゃんは私よりも二つ年上で、とても優しかった。私はそんな魄お兄ちゃんが大好きだった…
でも、魄お兄ちゃんは…死んだ…。
私が殺したのだ。
蓮と私と魄お兄ちゃんとで遊んでいた時私と蓮で追いかけっこをしていた。それを魄お兄ちゃんは微笑ましく見ていた。お兄ちゃんとどうしても私は鬼ごっこをしたかったから後ろからワッ!って押しておどかしたんだ。そしたら、、、横の崖へ落ちていって、尖った岩に頭をぶつけて死んでしまった。
私は信じられなかった。蓮も信じられないような顔をしていた。私は頭が真っ白になり、その場で立っていられなくなり、夢中でかけだした。
見つかるはずもないお兄ちゃんを…
蓮は落ち着き、母達を呼んできた。母は泣いていた。蓮のお母さん、ちよちゃんも泣いていた。蓮がふたりに訳を話し、私はボーッと突っ立っていた。
魄お兄ちゃんが死んでから、うちの母はすごく怖くなった。お前がちよちゃんの大事な子を殺したんだ。ちよちゃんにあわす顔がないだろ。
いつも暴力をうけていた
ちよちゃんはとめた。そんな母を…
しかし止むことはなかった。
そんな母が5年後に交通事故で亡くなった。その頃の私は小学3年生で、ひたすら泣いた。母が亡くなった悲しみではなく、もぅ、誰もいない。孤独の涙を…
兄妹はいない。父だけだ。でも、父は会社の都合でなかなか帰ってこない。
そんな私を心配して、ちよちゃんはいっつも私を蓮の家で泊まらせた。
申し訳なくて、罪悪感でいっぱいだった。それでも蓮と一緒にいれてすごく楽しかった。
父が再婚して、新しい母ができた。
とても優しくて、ちよちゃんみたいな人だった。私はあの事件以来、笑っていなかったが、母のおかげで笑えるようになった…
中学1年になり、私と蓮はいつも一緒に登校していた。
たまに冷やかされた時もあった。
私はその冷やかしが嬉しかった。私は蓮にふさわしいのだ。と…優越感でいっぱいだった。
友達もたくさんでき、なに不自由なく、過ごしていた。
中学3年の夏。私はずっと好きだった蓮に告白した。
「連のことがずっと好きだったの。
蓮は私の事…好き?」
「あぁ。好きだよ。」
「本当⁉︎」
「あぁ。でも、お前とは付き合えない。」
「どうして?蓮も私の事好きなんでしょう?だったら付き合えばいいじゃない!どうしてダメなの?」
「どうしても。無理なんだ…ごめん。」
「もぅ!いいわよ!どうせ蓮は私のことなんて好きじゃなかったんでしょう?」
「そうゆうわけじゃないんだ。」
「じゃぁ、どういうことよ!」
「それは…言えない。
ごめん。」
その夜、私は泣いた。人生で1番泣いた時だと思う。
その次の日から友達からいじめをうけた。私が蓮に告白したからだ。
女子の中ではそれが『抜けがけ』であり、それをした人はいじめられる。
蓮は何回も怒ってくれた。注意もしてくれた。でもいじめは卒業するまで続いた。
だから、私は高校に入学する時、蓮と誓いをした。
幼なじみということは誰にも言わない。言うとしたら、信じれる人だけ。
一緒に登下校しない。ばれてしまうから
あまり喋らない。関わりをなくすのだ。
だから、私は誰にも心を開かない…
でもこの子なら!杏奈。私はあなたなら信じれそうなの。
私の…光になって。もう、この暗闇から抜け出したい。誰か!私を解放して。この暗闇から…
ずっと前から…私が物心着いた時には
私はあなたの事が好きだった…
「私、大人になったら蓮のお嫁しゃんになる!」
「俺も!大きくなったら美麗と結婚して、大金持ちになるんだ!」
「「あらあら、ふふふっ。ふたりは仲良しねぇ。」」
いつもママ達は私たちを見て、そう言っていた。
私の母は、蓮の母と仲良しで、私と蓮は幼なじみだ。生まれた時からずっと一緒。
蓮には1人お兄さんがいる。
魄(はく)という。私はいっつも魄お兄ちゃん!と呼んでいた。
魄お兄ちゃんは私よりも二つ年上で、とても優しかった。私はそんな魄お兄ちゃんが大好きだった…
でも、魄お兄ちゃんは…死んだ…。
私が殺したのだ。
蓮と私と魄お兄ちゃんとで遊んでいた時私と蓮で追いかけっこをしていた。それを魄お兄ちゃんは微笑ましく見ていた。お兄ちゃんとどうしても私は鬼ごっこをしたかったから後ろからワッ!って押しておどかしたんだ。そしたら、、、横の崖へ落ちていって、尖った岩に頭をぶつけて死んでしまった。
私は信じられなかった。蓮も信じられないような顔をしていた。私は頭が真っ白になり、その場で立っていられなくなり、夢中でかけだした。
見つかるはずもないお兄ちゃんを…
蓮は落ち着き、母達を呼んできた。母は泣いていた。蓮のお母さん、ちよちゃんも泣いていた。蓮がふたりに訳を話し、私はボーッと突っ立っていた。
魄お兄ちゃんが死んでから、うちの母はすごく怖くなった。お前がちよちゃんの大事な子を殺したんだ。ちよちゃんにあわす顔がないだろ。
いつも暴力をうけていた
ちよちゃんはとめた。そんな母を…
しかし止むことはなかった。
そんな母が5年後に交通事故で亡くなった。その頃の私は小学3年生で、ひたすら泣いた。母が亡くなった悲しみではなく、もぅ、誰もいない。孤独の涙を…
兄妹はいない。父だけだ。でも、父は会社の都合でなかなか帰ってこない。
そんな私を心配して、ちよちゃんはいっつも私を蓮の家で泊まらせた。
申し訳なくて、罪悪感でいっぱいだった。それでも蓮と一緒にいれてすごく楽しかった。
父が再婚して、新しい母ができた。
とても優しくて、ちよちゃんみたいな人だった。私はあの事件以来、笑っていなかったが、母のおかげで笑えるようになった…
中学1年になり、私と蓮はいつも一緒に登校していた。
たまに冷やかされた時もあった。
私はその冷やかしが嬉しかった。私は蓮にふさわしいのだ。と…優越感でいっぱいだった。
友達もたくさんでき、なに不自由なく、過ごしていた。
中学3年の夏。私はずっと好きだった蓮に告白した。
「連のことがずっと好きだったの。
蓮は私の事…好き?」
「あぁ。好きだよ。」
「本当⁉︎」
「あぁ。でも、お前とは付き合えない。」
「どうして?蓮も私の事好きなんでしょう?だったら付き合えばいいじゃない!どうしてダメなの?」
「どうしても。無理なんだ…ごめん。」
「もぅ!いいわよ!どうせ蓮は私のことなんて好きじゃなかったんでしょう?」
「そうゆうわけじゃないんだ。」
「じゃぁ、どういうことよ!」
「それは…言えない。
ごめん。」
その夜、私は泣いた。人生で1番泣いた時だと思う。
その次の日から友達からいじめをうけた。私が蓮に告白したからだ。
女子の中ではそれが『抜けがけ』であり、それをした人はいじめられる。
蓮は何回も怒ってくれた。注意もしてくれた。でもいじめは卒業するまで続いた。
だから、私は高校に入学する時、蓮と誓いをした。
幼なじみということは誰にも言わない。言うとしたら、信じれる人だけ。
一緒に登下校しない。ばれてしまうから
あまり喋らない。関わりをなくすのだ。
だから、私は誰にも心を開かない…
でもこの子なら!杏奈。私はあなたなら信じれそうなの。
私の…光になって。もう、この暗闇から抜け出したい。誰か!私を解放して。この暗闇から…