愛しい君へ
翌朝、まだ陽も上がらない早朝。
彼女は僕の病室の扉を開けた。
シャッ…
カーテンが勢いよく開き、僕は目を覚ます。
「メリークリスマス!」
普段はいたって冷静で楽しそうにするけれどもはしゃぐことなんてめったにない彼女が、
僕に向かってハイテンションでメリークリスマス!だなんて寝ぼけている僕は夢かと勘違いしそうになった。
彼女は楽しそうににこにこしながら僕が完全に目覚めるのをまっている。
「……メリークリスマス。朝、早すぎない?(笑)」
「いいでしょ、べつに!
だって、朝前髪が重いなーって思ったらコレ!
京がくれたんでしょ?
ありがとう。すっごく嬉しい。」
子供みたいに喜んでいる彼女を見てわざわざ買いに出たかいがあったと心から思った。
「外で得たものの使い道はありましたか?w」
僕は意地悪く返す。