私んちの婚約者
動揺、婚約者
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「……で?住み着いちゃってんの、スネちゃまは」
大学の中庭で、ランチ片手にマキに事情を話すと、彼女は呆れ顔で言った。
「愁也さん相当キてるんじゃない?」
うぅ。
「日に日に、ピリピリしてんのよおぉ」
もう一触即発って感じで、いつバトル勃発してもおかしくない。
透也もなんかワザと愁也につっかかってる気がするんだよね。
これはやっぱ、あれか。
「私を奪い合ってんのかな、とか」
「……」
「いや突っ込もうよ、マキちゃん」
寂しいじゃん。そして恥ずかしいじゃん。
「シャレにならないんじゃないの?あのおぼっちゃん、マジであんたに惚れてたじゃない」
マキはニヤニヤと私に言う。さすが恋愛大先生はゴシップ好きだ。
「そんな素振りないけど……」
「あんたが鈍感極トロだからでしょ」
うう。
どっちかってと、蓮也ラブだよね。
気持ち悪いくらいブラコンだよね。
てかもう病気だよね。
「それもオイシイ展開ね」
「マキさああん?遠くに行かないでー!?」
妄想世界に行っちゃいそうなマキ様にご帰還頂いて。
ランチを終えて講義室に戻ろうとした時、
「高宮」
私に課題を出した教授に呼び止められた。
「あのレポート良くできてたじゃないか」
う。
「あはは~そうですか?どぉも」
引きつった笑顔を浮かべて、冷や汗をかきながら教授を見送る私に、マキがボソッと呟いた。
「なるほどね。スネちゃま意外に役に立つってわけ」
「目先の欲に負けてすみませぇえん~!」
だってあいつ、私が三日間書けなかったレポートを、一晩で書き上げたんだもん!
あんな特技があったなんて!
「梓、あんたドツボにハマる前に何とかしなさいよ」
「……はい」
そして私は、後にこの時のマキの言葉を、嫌というほど思い知ることになる。
「愁也さんも大変だこと」
……マキちゃん?すごぉく楽しそうですけど……。
「……で?住み着いちゃってんの、スネちゃまは」
大学の中庭で、ランチ片手にマキに事情を話すと、彼女は呆れ顔で言った。
「愁也さん相当キてるんじゃない?」
うぅ。
「日に日に、ピリピリしてんのよおぉ」
もう一触即発って感じで、いつバトル勃発してもおかしくない。
透也もなんかワザと愁也につっかかってる気がするんだよね。
これはやっぱ、あれか。
「私を奪い合ってんのかな、とか」
「……」
「いや突っ込もうよ、マキちゃん」
寂しいじゃん。そして恥ずかしいじゃん。
「シャレにならないんじゃないの?あのおぼっちゃん、マジであんたに惚れてたじゃない」
マキはニヤニヤと私に言う。さすが恋愛大先生はゴシップ好きだ。
「そんな素振りないけど……」
「あんたが鈍感極トロだからでしょ」
うう。
どっちかってと、蓮也ラブだよね。
気持ち悪いくらいブラコンだよね。
てかもう病気だよね。
「それもオイシイ展開ね」
「マキさああん?遠くに行かないでー!?」
妄想世界に行っちゃいそうなマキ様にご帰還頂いて。
ランチを終えて講義室に戻ろうとした時、
「高宮」
私に課題を出した教授に呼び止められた。
「あのレポート良くできてたじゃないか」
う。
「あはは~そうですか?どぉも」
引きつった笑顔を浮かべて、冷や汗をかきながら教授を見送る私に、マキがボソッと呟いた。
「なるほどね。スネちゃま意外に役に立つってわけ」
「目先の欲に負けてすみませぇえん~!」
だってあいつ、私が三日間書けなかったレポートを、一晩で書き上げたんだもん!
あんな特技があったなんて!
「梓、あんたドツボにハマる前に何とかしなさいよ」
「……はい」
そして私は、後にこの時のマキの言葉を、嫌というほど思い知ることになる。
「愁也さんも大変だこと」
……マキちゃん?すごぉく楽しそうですけど……。