私んちの婚約者
***
それから数ヶ月後、私達は大騒ぎの後に結婚式をあげるのだけれど。
今はまだ、それも先のこと。
いつものように、私達の日常は続いてく。
**
「梓、あんたまたお取り寄せした?もう面倒だから現地行って食おうよ」
「何それ。面倒加減で言ったら、そっちのほうがハイレベルだよね。
それに大丈夫!透也にこの前の宿泊費がわりに、デカイ冷蔵庫買ってもらう約束したから~」
「俺の知らないうちに、あの馬鹿スネちゃまとそんな話までまとまってるわけ?」
「え、な、な、何なんで?怒ってるの?」
「妬いてるだけだよ。悪い?」
「なにその開き直り!仕方ないじゃん、何でも欲しいもの言えっていうからあ!」
「そこでジュエリーとか、ブランドバッグとか、出てこないとこがあんただよな……」
「お取り寄せは私のライフワークなの!人生の潤いなの!もはや私の一部なのぉ!」
「また大きく出たな」
「何よ、悪い?」
「別に。そゆとこも可愛いから」
「……っ!!不意打ちか、キサマ!卑怯者め!」
「……口説いて卑怯者呼ばわりされたの始めてだよ。あんたといると、初体験だらけだな」
「……イヤミ?」
「好きになり過ぎてどうしようってことですよ」
「っ、っ!!なに企んでんの!?」
「……口説いて陰謀を疑われたのも始めてだよ……」
毎日騒がしくて、
たまに喧嘩して。
ヤキモチも焼いて、
けど愛を囁いて。
また『いつものアレ』で
恋にどっぷり、浸からせてみせるから。
せいぜい仲良くやろうね、愁也。
fin.
それから数ヶ月後、私達は大騒ぎの後に結婚式をあげるのだけれど。
今はまだ、それも先のこと。
いつものように、私達の日常は続いてく。
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「梓、あんたまたお取り寄せした?もう面倒だから現地行って食おうよ」
「何それ。面倒加減で言ったら、そっちのほうがハイレベルだよね。
それに大丈夫!透也にこの前の宿泊費がわりに、デカイ冷蔵庫買ってもらう約束したから~」
「俺の知らないうちに、あの馬鹿スネちゃまとそんな話までまとまってるわけ?」
「え、な、な、何なんで?怒ってるの?」
「妬いてるだけだよ。悪い?」
「なにその開き直り!仕方ないじゃん、何でも欲しいもの言えっていうからあ!」
「そこでジュエリーとか、ブランドバッグとか、出てこないとこがあんただよな……」
「お取り寄せは私のライフワークなの!人生の潤いなの!もはや私の一部なのぉ!」
「また大きく出たな」
「何よ、悪い?」
「別に。そゆとこも可愛いから」
「……っ!!不意打ちか、キサマ!卑怯者め!」
「……口説いて卑怯者呼ばわりされたの始めてだよ。あんたといると、初体験だらけだな」
「……イヤミ?」
「好きになり過ぎてどうしようってことですよ」
「っ、っ!!なに企んでんの!?」
「……口説いて陰謀を疑われたのも始めてだよ……」
毎日騒がしくて、
たまに喧嘩して。
ヤキモチも焼いて、
けど愛を囁いて。
また『いつものアレ』で
恋にどっぷり、浸からせてみせるから。
せいぜい仲良くやろうね、愁也。
fin.