私んちの婚約者
マキは呆れ顔で言う。
「あんた今まで彼氏いたことあるでしょうが。やることやってたでしょうが」
「愁也は全部が全然違うんだもん!
未知との遭遇なんだもん!!」
「あんたの婚約者は宇宙人か」
そ、そうかも。
少なくともあのフェロモンは地球外生命体な気がしてきた。
なにより、ちょっとだけもやもやするのは。
「それに、愁也イタリア行っちゃうもん」
その言葉に、マキは一瞬、へ?みたいな顔をした。
「は?イタリアが何よ、だってあんた」
……。
……。
何かを言いかけたのに、急ににやあ~っとマキが笑った。
うへ、美人顔が台無しだよ、マキちゃん。
彼女は今にも高笑いしそうな様相で、高らかに言う。
「ふ~ん、それで淋しいんだあ!
もう帰って来ないかもしれないわねぇ!
今告らないと、イタリア美人に奪られちゃうかもねぇ~」
!!
「うわああん!!
マキの意地悪~!!」
「自業自得よ、この鈍感娘」
べえべえ泣く私に、心底楽しそうにマキが言う。分かってたけど!
マキさん、ドSだ!!
そう言えば水樹君がよく泣かされてたな。
比喩じゃなく、マジで。
考え込んでしまった私に、彼女は笑う。
「ねぇ、そこで泣けるなら、もう答えは出てるんじゃないの?」
優しく私に言った。
頭ナデナデ付きで。ここ大事、ナデナデ付きで!!
「マ、マキちゃああん」
「ウザい」
……やっぱりドSだ。
「あんた今まで彼氏いたことあるでしょうが。やることやってたでしょうが」
「愁也は全部が全然違うんだもん!
未知との遭遇なんだもん!!」
「あんたの婚約者は宇宙人か」
そ、そうかも。
少なくともあのフェロモンは地球外生命体な気がしてきた。
なにより、ちょっとだけもやもやするのは。
「それに、愁也イタリア行っちゃうもん」
その言葉に、マキは一瞬、へ?みたいな顔をした。
「は?イタリアが何よ、だってあんた」
……。
……。
何かを言いかけたのに、急ににやあ~っとマキが笑った。
うへ、美人顔が台無しだよ、マキちゃん。
彼女は今にも高笑いしそうな様相で、高らかに言う。
「ふ~ん、それで淋しいんだあ!
もう帰って来ないかもしれないわねぇ!
今告らないと、イタリア美人に奪られちゃうかもねぇ~」
!!
「うわああん!!
マキの意地悪~!!」
「自業自得よ、この鈍感娘」
べえべえ泣く私に、心底楽しそうにマキが言う。分かってたけど!
マキさん、ドSだ!!
そう言えば水樹君がよく泣かされてたな。
比喩じゃなく、マジで。
考え込んでしまった私に、彼女は笑う。
「ねぇ、そこで泣けるなら、もう答えは出てるんじゃないの?」
優しく私に言った。
頭ナデナデ付きで。ここ大事、ナデナデ付きで!!
「マ、マキちゃああん」
「ウザい」
……やっぱりドSだ。