私んちの婚約者
「はい」
車に乗ってすぐ、彼に渡されたのはミルクティーとアボカドと海老、クリームチーズとサーモンのサンド。
完璧だ――!!!
「私の好きなものばっかり!」
ニコニコと頬張れば、愁也がクスリと笑った。
「可愛いな、アンタって」
「そ、そんなことなくもなくってよ」
「だから、何キャラ……?」
甘さ全開で褒められると、なんだか気恥ずかしい。
そんな私を横目で見て、愁也は楽しそうに微笑んでいて。
彼が隣に居る事にもう嬉しくて恥ずかしくて幸せで。
私今、ひどく浮かれてる。
車が緩やかに止まった。
あ、信号待ち。
「梓、ひとくち」
促されて、反射的にサンドイッチを差し出すと、私の手からそのまま、愁也が口を開けてかぶりつく。
うわ、か、可愛いんですけど。
「ズルい!色気の次は愛らしさで勝負か!私のガールな立場は!?」
「何それ、いいがかり?」
愁也が引きつった顔で言う。
ええ!そうですとも!
どうしよう。
前よりずっとドキドキする。
「このサンドイッチ、なんか盛った?……惚れ薬的な何か」
「ムラムラすんの?」
ち、ちが~う!!
イヤ、違わない?
……違いません、すみません!!!
「俺は、するけど、ね?」
愁也が甘い甘い声で、妖しく囁いた―――。
車に乗ってすぐ、彼に渡されたのはミルクティーとアボカドと海老、クリームチーズとサーモンのサンド。
完璧だ――!!!
「私の好きなものばっかり!」
ニコニコと頬張れば、愁也がクスリと笑った。
「可愛いな、アンタって」
「そ、そんなことなくもなくってよ」
「だから、何キャラ……?」
甘さ全開で褒められると、なんだか気恥ずかしい。
そんな私を横目で見て、愁也は楽しそうに微笑んでいて。
彼が隣に居る事にもう嬉しくて恥ずかしくて幸せで。
私今、ひどく浮かれてる。
車が緩やかに止まった。
あ、信号待ち。
「梓、ひとくち」
促されて、反射的にサンドイッチを差し出すと、私の手からそのまま、愁也が口を開けてかぶりつく。
うわ、か、可愛いんですけど。
「ズルい!色気の次は愛らしさで勝負か!私のガールな立場は!?」
「何それ、いいがかり?」
愁也が引きつった顔で言う。
ええ!そうですとも!
どうしよう。
前よりずっとドキドキする。
「このサンドイッチ、なんか盛った?……惚れ薬的な何か」
「ムラムラすんの?」
ち、ちが~う!!
イヤ、違わない?
……違いません、すみません!!!
「俺は、するけど、ね?」
愁也が甘い甘い声で、妖しく囁いた―――。