僕は君に二度恋をする

僕が、読書にふけているうちに朝のSTの時間になっていた。

そして、いつの間にやら先生と転校生と思わしき生徒が入ってきていて、
クラスメイト達の声が僕の耳にも入ってきていた。

それは、さっきまでのどんな人が来るのかわからないと言った想像による会話ではなく、
その転校生を見ての率直な感想。といった感じのものだった。
僕が聞く限りでは、あまり良い印象は持っていないように思われた。

だが、それもしょうがないと思う。
僕自身も、その転校生に良い印象は持てなかった。

まだ、外見しか見ていないが……


転校生は女子だった。
それは、どう見てもあまりよろしくない雰囲気を持った女子生徒だった。