僕は君に二度恋をする
先生も何となく気に触れないように他の生徒に接するよりも丁寧に話をしている。

「えーと…今日から、このクラスの一員になる柊木さんだ。
柊木さん自己紹介して。」

いつも以上の作り笑いを浮かべた担任とは、裏腹に無表情を決め込んでいる転校生―――柊木さんは、素っ気なく簡単に「柊木です。よろしく。」とだけ告げた。


そして、僕の予想通り先生が僕の後ろの席を柊木さんに指定すると、
いつも通りの連絡事項を告げてSTは終わった。

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