冬美の初恋
『わかった。今日の晩御飯、なにがいい?』
正直、こんなことは家に帰ってからでも聞けるけど、疑問形にしたのは…またケータイに鳴って欲しいから…………
「ん?」
お兄ちゃんへのメールをうっていたら、画面の上の方にメールのマークがついた。
「……………!」
私はお兄ちゃんへのメールを中止にして、受信ボックスを開いた。
和久雨
「やった………」
『別にいいよ。呼び方は、和久でもいいし、雨でもいいし』
「え、返事きたのっ?」
「うん、うん」
「やったじゃん」
マナミと万里は肩を叩いてくれた。
『じゃあ、雨くんで。私のことも、冬美でいいです。雨くんは、何か部活とかやってます?』
少し経ってから、またメールがきた。
『わかった。俺は帰宅部』
『そうなんですか?でも今日の体育、ちょっと見てたけど、脚はやいですね。家は、どの辺ですか?』
『昔サッカーやってたけどね。家は、春日公園の近くの団地』
『そうなんだ。あの、シミドールってパン屋、知ってます?』
『うん、たまに行く。そっちは何年?』
正直、こんなことは家に帰ってからでも聞けるけど、疑問形にしたのは…またケータイに鳴って欲しいから…………
「ん?」
お兄ちゃんへのメールをうっていたら、画面の上の方にメールのマークがついた。
「……………!」
私はお兄ちゃんへのメールを中止にして、受信ボックスを開いた。
和久雨
「やった………」
『別にいいよ。呼び方は、和久でもいいし、雨でもいいし』
「え、返事きたのっ?」
「うん、うん」
「やったじゃん」
マナミと万里は肩を叩いてくれた。
『じゃあ、雨くんで。私のことも、冬美でいいです。雨くんは、何か部活とかやってます?』
少し経ってから、またメールがきた。
『わかった。俺は帰宅部』
『そうなんですか?でも今日の体育、ちょっと見てたけど、脚はやいですね。家は、どの辺ですか?』
『昔サッカーやってたけどね。家は、春日公園の近くの団地』
『そうなんだ。あの、シミドールってパン屋、知ってます?』
『うん、たまに行く。そっちは何年?』