冬美の初恋
『今日は学校帰りに買い出しあんだ。ごめん』


こ………断られた……………


「何か………私、失礼なこと言ったかな?」

私は万里とマナミに問いかけた。

「別に、用事があるから今日は都合悪いだけの話でしょ?」

「でも………買出しなんて、家に帰ってから行っても間に合いそうじゃん」

断るための口実、とか………。

「じゃあ、明日は?って聞きなよ」

「んー………」

マナミと万理になだめられ、勇気をしぼるだけしぼって、もう1回メールを送った。

『そっか、残念です………明日はどうですか?』

ケータイがまた震えた。

「ねーケータイ鳴ってる!開くのこわいっ」

「もう……さっさとみなよ~」

「もしダメだったら、マナミが他の男紹介してあげるから♪」

そう言ってマナミはいい女ウインクして見せた。

「やだー………」

言いつつも、ケータイの受信ボックスを開いた。

『明日は大丈夫。授業終わったらどこ行けばい?』


「………………っ」
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