冬美の初恋
………………
一週間たったけど、その人は来なかった。
今日も空は曇っていた。
「もうそろそろ梅雨だねー………」
「……………」
「冬美ちゃん?」
「あ、すいません。ぼっとしてて」
先輩に話しかけられたのに、無視しちゃった。
「大丈夫?最近、ぼーっとしてるけど」
「はい、大丈夫です。すいません……」
「好きな人でもできた?」
先輩はからかうようにニヤニヤしながら聞いてきた。
「い、いやいや」
「でも、冬美ちゃんに彼氏がいないの、もったいないよね。キレイなのに」
「いや、全然………彼氏なんて……」
マナミとか、よく彼氏の話してるけど………。
彼氏って、いたら楽しそうだと思うけど………
……………
(なんか……面倒そう)
友達とかとしゃべるのも遊びに行くのも楽しいけど、一人で本読んだり、映画見たり、お菓子作ったりするのも違った楽しさがあって好き。
次の日。
今日は全校集会で、先週の球技大会で優勝したクラスに賞状とトロフィが贈られる。
一週間たったけど、その人は来なかった。
今日も空は曇っていた。
「もうそろそろ梅雨だねー………」
「……………」
「冬美ちゃん?」
「あ、すいません。ぼっとしてて」
先輩に話しかけられたのに、無視しちゃった。
「大丈夫?最近、ぼーっとしてるけど」
「はい、大丈夫です。すいません……」
「好きな人でもできた?」
先輩はからかうようにニヤニヤしながら聞いてきた。
「い、いやいや」
「でも、冬美ちゃんに彼氏がいないの、もったいないよね。キレイなのに」
「いや、全然………彼氏なんて……」
マナミとか、よく彼氏の話してるけど………。
彼氏って、いたら楽しそうだと思うけど………
……………
(なんか……面倒そう)
友達とかとしゃべるのも遊びに行くのも楽しいけど、一人で本読んだり、映画見たり、お菓子作ったりするのも違った楽しさがあって好き。
次の日。
今日は全校集会で、先週の球技大会で優勝したクラスに賞状とトロフィが贈られる。