デビル
階段をつたって地下の部屋

ドアを開ける

金属の重厚な開閉音


広い中央ステージ ガラガラのカウンターテーブル 塗料がはげているソファ


客はおろかマスター ボーイすらいない

なのに何かの気配


DJやバンドもいない

なのにダンスようの音楽



礼佳は、辺りを見回しながらソファに腰を下ろした


不意に肩に何かが触れる感覚
頭の中に流れる声


「ようこそ、クラブデビルへ」

「何?」

「ここは、悪魔や天使の集う場所。ねーちゃんがハジケレバ ゼンブミエルヨウニナルヨ」
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