追憶の旋律
千沙side*

またまたこんにちは。

今、なんとか、将大に助けてもらっていますが…正直、どうしていいかわかりませんっ。

里玖のことを好きな、実沙ちゃんは、なんだかとても里玖と仲がいいようです。

それは勘違いだと将大に毎日言われていますが、私はそんなことないと思っています。

里玖は、仲良いから実沙ちゃんとよくお話ししてるんだと思うんです。

実沙ちゃんは、毎朝里玖の元へ走ってきます。

そんな姿を見ていると…どうしても不安になってしまいます…。

里玖は…





里玖は、私じゃ不満なんじゃないかって…

実沙ちゃんは、チビな私とは違って背も高いしスタイルもいい…

モデルもやっているし、みんなからの人気もある…。

そんな実沙ちゃんと、仲良くなれたら、私なんかより実沙ちゃんの方がよくなるのでは…?

いや、なって当たり前です。

付き合い始めて、デートをしたことすらないのも、誘ってくれないのも、全て私への不満からなんでしょう…。

私はとても消極的だし、自分から誘うなんて全然できない…

そんな私にうんざりしてるんじゃないでしょうか…!

里玖は優しいからきっと付き合ってくれてるだけで、こんな私に魅力なんて感じないんじゃないでしょうか…!!


でも、大好きな里玖のことを疑ったりするのもひどいかなって…

彼女として、信じないのは最低だなって思うんです…

ああ、これじゃあループしちゃう…

もうどうすればいいのかわかりません…!!!

ごめんなさい、ごめんなさい、ごめんなさい…

里玖、私のせいで…
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