追憶の旋律
第1章 ー止まっていたそれが、動き出すときー
「平凡な生活。」

俺の人生はそんな言葉がぴったりと当てはまる。

極々普通な男子中学生の俺に

普通な友達、普通な学校、普通な親。

そして、普通な恋人。

全てが普通で、変わったところもない。

まさしく「平凡な生活。」

それは平和で、心地よくて

いつまでも続くであろうと「信じ」ていた。

…いや、「願って」いた。

そんな馬鹿だった俺の、夕暮里玖《ユウグレリク》の…

ある日始まった、突飛な物語を話そう。



……
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