追憶の旋律
いや、耳がいいとかそういう問題じゃないだろ……。
「じゃあそういうことだ。よろしくな、2人とも☆」
ニヤニヤと笑いながら、みのりんは俺たちを職員室からグイグイと押し出した。
「あー…千沙、ごめんな?
てか、本当にやるか…?」
「いいんじゃない…?
先生に直接頼まれるなんてなかなかないよ…」
うわぁーー…千沙本当に真面目だなぁ…。
真面目すぎて泣けてくる……。
「まぁ…千沙がそう言うならいいか…。
じゃあ、頑張ろうな」
ポンポンッと頭を撫でると千沙はまた子犬のようにニコッと微笑んだ。