secret days
「まぁ、あなたみたいなマネージャーいなくても、桐生先輩ならトップクラスの成績をキープできるだろうけどね」
へぇ、あの人頭良いんだ。
アイドル科って勉強してるイメージないからなぁ。
意外。
「今は先輩が授業受けてるからマネージャーのユキたちは授業を欠席しても出席扱いなの。
きっと桐生先輩が申請書を出しただろうから、明日から普通科に戻れないわよ」
「うん」
「大まかには以上ね。
質問ある?」
「特には…
あ、ユキちゃんって響のこと好きなんだよね?」
「…あんたとんでもなく無神経ね。
しかも違うから」
「へ?違うの?」
てっきりユキちゃんは響のこと好きなんだと思ってた。
「桐生先輩は、ユキの憧れよ。
好きとかそういう感情じゃない」
「なんだ…」
「いい?
ユキがあんたを桐生先輩のマネージャーとして失格だと思ったら、容赦しないわよ」
「はい…」
「じゃ、教室戻って荷物でも持ってきなさい。
先輩を待たせるんじゃないわよ!」
「う゛…」
ユキちゃんに言われ教室に戻りながら、いろいろ考えたけど。
あんなかわいい子、同じ学年にいたかなぁ。
一度見たら絶対忘れなさそうなのに…
全然記憶にないや。