secret days
「ちょっと何これ~!
これが女子高生の部屋なの?」
授業は響が出席しているから、早めに帰って引っ越しの準備をしていた。
13時過ぎた頃、チャイムが鳴って出てみれば…
「もう信じられないっ」
そのまま部屋に入ってくるユキちゃん。
雄太くんのアレはなかったかのように。
「こんな少なくてよく生活できるわね。
女子高生って、ぬいぐるみ1つくらいあってもいいんじゃないの?」
「わたし、そういうキャラじゃないし。
…って言うか、昨日は、その、ごめんね」
「は?何言ってるの?」
ブラウスにショーパン、今日はお団子ヘアらしい。
どっからどう見ても、紛れもない女の子。
「…はー!もうっ」
「ユキちゃん…?」
「せっかくユキがなかったことにしてあげようと思ってたのに!
チャラにしてあげようと思ってたのに…!」
「ご、ごめんね…でも、やっぱりちゃんと謝らなきゃと思って」
「良いよ、もう。分かったから」
ユキちゃん、目が…
「…ユキこそ、ごめん」
「ユキちゃん…
改めて、これからよろしくね」
「ふ、ふんっ
まだ桐生先輩のマネージャーとしては認めてないんだからね!
勘違いしないでよね」
あ、あはは…
そこはダメなんだ。
「…まぁ、クラスメイトとしては認めてあげなくも、ないわ」
「ありがとう」
無事にユキちゃんと、和解できたかな?