secret days
「あの…えと」
「…ん?」
二人の距離、15cm未満…
見上げれば、すぐ真上に整った顔が微笑んでいる。
近い、
近すぎる…!!
心臓が破裂しちゃうくらい、ドキドキしている。
「…少し、離れてくれませんか?」
「え?」
“え?”じゃないよ!
このままキスされるんじゃないかってくらいの近さ。
こんなところ誰かに見られたら、明日から学校に通えなくなる!
「…はぁ、めんどくさい女」
「…………はい?」
「黙って受け入れればいいのに」
遠ざかる距離。
低いトーンになり、一気に豹変する口調。
もう、あの笑顔はない。
「“何が何だか分からない”って顔」
「……………」
「ここまで俺のこと警戒する女初めて見た」
さっぱり分からない。
いきなり来て、豹変して。
何なの。