secret days
「まぁいいや、ずっとキャラ作りっての疲れるし」
「はぁ…」
「今からが本題」
「……………」
「アイドル科の課題で、今月中に普通科から一人マネージャーを探さなきゃならないんだ」
そして、わたしを見てにっこり笑う。
嫌な予感しかしない。
「アイドル科2年、桐生 響。
俺のマネージャーになってくれ」
「嫌です」
「ちっ…即答するなよ」
「そう言いながら舌打ちしないでください」
マネージャー?
誰が。
アイドル科が嫌いで普通科にしたのに、自らアイドル科に関わりたくなんてない。
「わたし、そういうの興味ないので。
他の人誘ってください」
「この俺の頼みを断るとは良い度胸だな」
「…脅しは通じませんよ。
諦めてください」
ほら、こういうとこが嫌だ。
容姿が良いだけで、調子に乗って。
何でもかんでも上手くいくと思い込んでいる。
アイドル科なんて所詮ナルシストの集まり。