secret days
「おい、橘 柚留」
…ああ、やっぱり。
覚めない悪夢。
「え、ちょ…あれっ」
「ひ、ひひひ響様??!」
「うそ!生桐生様?!」
突然クラスに現れた桐生 響。
一気に騒がしくなるクラス。
クラス中の注目を集めているのに、そんなことも気にせずわたしに向かって歩いてくる。
「え、なに?橘さん?」
「桐生様がどうしてあの子に?」
あー、ほら。
わたしにも注目が…
今逃げられたとしても、明日からみんなの視線が怖くなる。
こうして、普通科でわたしの居場所は奪われた。