愛されオーラに包まれて
「そんな、私は諦めないよ」
『え?』

「会える時間はね、長かろうが短かろうが、努力して絞り出すものだよ。私は仕事では泰河の役に立てないかもしれないけど、後方支援として、それくらいのことはさせてよ」
『遥香・・・ありがとう。でも多分創刊当日は、遥香にはアグレッシブに動いてもらう予定だから』
「望むところ」

泰河は"フッ"と鼻で笑った。

『頑張るよ。そして、軌道に乗れれば、俺の営業マンとしての箔がついて、遥香との将来も安泰になる』

「全力でサポートさせていただきます」

私は冗談っぽく頭を下げた。

来年早々から、どうなるか分からない。けど・・・泰河にはチャンスなんだ。

全身全霊で応援すると決意した。
< 121 / 345 >

この作品をシェア

pagetop