愛されオーラに包まれて
そして、私の誕生日前日の大晦日。
私がいるのは、泰河のマンション。

テレビでは"あと10分!"なんていう言葉が聞こえてくる。

そんな新年を迎える間際に・・・私達がいるのは、ベッドの上。
しかもありとあらゆる格好で、私は泰河に"啼かされて"いる。

そのうちテレビの音声からは、カウントダウンが聞こえてきた。

"10秒前、9、8、7・・・"

それにも泰河はお構いなし。寧ろ激しくなったかも。

肌のぶつかる音がカウントダウンよりも早いリズムで激しく響く。

「激しくすると、私・・・」
『遥香、年を越しても、愛してるよ』
「泰河、私も・・・愛してるぅ・・・」

泰河の息も荒くなった。

「もう、私、ダメ・・・」

このままでは気を失ってしまいそう。
身体の奥で突かれ擦られ、弾けそうに疼き続ける。
以前は苦痛だったのが嘘のように、泰河を受け入れ、私の身体は間違いなく悦んでいる。

半年の間に数えきれないほど泰河に抱かれ、泰河も私も互いの身体の隅々まで知りつくすまでになっているから。

だけど、いつまで経ってもこの行為は惰性にならない。
いつも全力。

『俺も、もう・・・遥香・・・一緒に・・・』

私は声にならず、頷くことしかできなかった。
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