愛されオーラに包まれて
○遥香への無限大な愛~side TAIGA~
まだ、外は暗い。

なのに俺は目が覚めた。
時計は、まだ5時を回ったところ。

そうか。

俺、遥香の胸に顔をうずめたまま、寝ちゃったんだ。

小さい子供が寝るような時間に寝てしまったから、今目覚めたのか。

隣で寝ている遥香。
俺に背中を向けて寝ている。

顔を覗きこんでみると、まだぐっすり寝ているみたい。
俺をあんな風に抱き締めたら、遥香は寝にくかったかもな。

何時ごろ寝たんだろ。

まだ寝かしてあげたいけど、背中向けられてて、ちょっと寂しいと感じた俺は、ゆっくり遥香の左肩に手を添えて、仰向けにした。

"うんん…"と声を出して、結局起こしてしまった。

『あ、ごめん』
「ん?」
『背中向けちゃってたんだね』

何で遥香が謝るんだよ。
悪いのは俺なのに。

「俺こそ、起こしてごめん。でも、遥香の顔が見たかったんだ」

俺は遥香とは逆にうつ伏せの状態で話し掛ける。

『よく眠れた?』
「うん。遥香のおかげでぐっすり」

遥香は俺の言葉に嬉しそうな笑顔を見せた。

うわ、その顔…ソソる。
俺を煽っている。

すぐに俺のリミッターがMAXになった。

「なぁ、こんな時間でこの後仕事がみっちりあるけどさ」
『うん』
「寝起きの遥香が可愛くて、抱きたくなっちゃったって言ったら、怒る?」

すると、遥香はやっぱり俺の好きな笑顔を見せた。
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