愛されオーラに包まれて
遥香が返事を言葉にする前に、俺は遥香の唇を俺のそれで塞いだ。

そして…普段は愛し合うことに没頭して最中の会話は殆んどしないけど、何故か今日は俺が上に乗る状態で、遥香が言葉を発した。

『泰河とこうなるのって、何回目だろうね』
「もう数えられないよな」

俺は、女性との付き合いは適当だった。
ひとりに執着して恋愛をしたことがなかった。

今は、この有り様。
遥香を"可愛い"と思う表情、言葉、仕草を見たら、もう抑えが利かない。

もっと可愛くなってもらいたくて、そして俺の身体全てで"女"の悦びを味わって欲しいと強烈に思う。

あと、俺は猛烈なヤキモチ焼き。
遥香が楽しそうに男性社員と話していたのを見かけた夜は、激しく抱く。

"お前は俺のもの"と言わんばかりに

嫌われちゃうかな、遥香に。

でも…

『何回こうなっても、飽きないの。もっと欲しくなるの。泰河が寝る前に私に引っ付いてきた仕草が可愛くて、どうしようもないの』

"だからさ…"と言いながら、遥香が上になった。

『泰河は何もしなくていいから、私を感じて』

そう言うと遥香は、自分から腰を動かし始めた。
それでも、言葉はなくならない。
< 159 / 345 >

この作品をシェア

pagetop