愛されオーラに包まれて
『どうしていっつも自分で片付けようとするのよ…自分の誕生日も自分で仕切るって…どう言うこと?私には…チャンスがないわけ?』
「チャンス?」

遥香は、疼く身体の奥の感覚に耐えている表情。

『泰河は分かってない!どんだけ…私が泰河のこと…愛してるのかを…自分ひとりで恋愛に酔いしれてないで…もっと私に甘えてよ…最初の頃に言ってたよ…俺たちは対等だって』

感情的になっているのか、官能的なものなのか、とにかく遥香は泣いている。

『どうしたらいいのぉ…どうしたら満たされるのぉ…ウヮーン』

いよいよ本格的に嗚咽している。

おいおい、俺が泣かせちゃった?

「ちょっと待てよ」

とりあえず、遥香を泣き止ませなきゃ。

「俺、十分遥香からの愛を貰っているぞ」

互いの動きが止まる。

「昨日、あんなことがあって、折れそうな俺を救ってくれているのは、遥香なんだ。遥香がいなかったら、俺…」

俺はたまらず遥香の体を引き寄せた。

「自分で自分をコントロールできなかったかも。いや、出来てない俺を、遥香が支えてくれている」
『ほんと?』

俺は、遥香に出会えて、愛せる環境に感謝だ。

「だから、もう泣かないで。それと…」

俺は、再び体の位置を入れ替え、遥香を組み敷いた。
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