愛されオーラに包まれて
入社前に会社側から"希望通りに行くことはほとんどない"と言われているので、みんなそれなりの覚悟は出来ている。
書店研修を終え、翌日に会議室に集められた私達は、それぞれの配属先が一覧になった紙が配られた。
私は…
【高松遥香 営業局販売六部】
やっぱり、編集には行けなかったね。
でも…私は嬉しさを隠せなかった。
なぜなら…
『ねぇ、良かったんじゃないの?遥香』
隣にいた越後朱里(エチゴジュリ)が小声で私に言う。
朱里とは、入社前の研修から仲良くなり、今では研修後にしょっちゅう飲みに行く同期。
朱里は、広告局広告二部の配属らしい。
『まぁ、営業局で当たって砕けてきなさい』
「まだわかんないでしょ。初めから結果ありきで言わないでよ」
『だってハードル高すぎでしょ。目の保養レベルにしておきなさい』
朱里にポンと肩を叩かれた。
配属先が決まると、15人はそれぞれの局に早速バラバラとなった。
私の配属になった営業局は、この会社で一番のマンモス部署。
販売一部から八部。加えて宣伝部まであり、私達新入社員4人を入れて56名での構成。
…と、説明するのは、営業局の成瀬川局長。
そう。
この人こそ、私の憧れの人。いや、恋してしまった人。
書店研修を終え、翌日に会議室に集められた私達は、それぞれの配属先が一覧になった紙が配られた。
私は…
【高松遥香 営業局販売六部】
やっぱり、編集には行けなかったね。
でも…私は嬉しさを隠せなかった。
なぜなら…
『ねぇ、良かったんじゃないの?遥香』
隣にいた越後朱里(エチゴジュリ)が小声で私に言う。
朱里とは、入社前の研修から仲良くなり、今では研修後にしょっちゅう飲みに行く同期。
朱里は、広告局広告二部の配属らしい。
『まぁ、営業局で当たって砕けてきなさい』
「まだわかんないでしょ。初めから結果ありきで言わないでよ」
『だってハードル高すぎでしょ。目の保養レベルにしておきなさい』
朱里にポンと肩を叩かれた。
配属先が決まると、15人はそれぞれの局に早速バラバラとなった。
私の配属になった営業局は、この会社で一番のマンモス部署。
販売一部から八部。加えて宣伝部まであり、私達新入社員4人を入れて56名での構成。
…と、説明するのは、営業局の成瀬川局長。
そう。
この人こそ、私の憧れの人。いや、恋してしまった人。