愛されオーラに包まれて
え~??

花村さん、割と硬派に見えるけど・・・

『お前みたいなのがそういう男に一番引っかかりやすいんだよ。そんな軟派な男ほど、口が上手いから。そして花村の好みなんだよ、お前みたいな女』

「私みたいな、って?」
『胸の小さいスレンダーな女』
「何か、褒められてない」

私のある意味"劣等コンプレックス"のひとつなんだけどな、それ。

『お前は劣等感持っているみたいだけど、自分の体に』

焼き鳥をかじる泰河。

『お前は着痩せしているだけで、思ったより胸はあるぞ。でもそれを知っているのは、俺だけでいいわけだからさ』

泰河は竹串をくわえたままニヤリと笑った。

「何だか、その笑顔、怖い」
『何だよ。正直に言えば、ヤキモチなんだよ。俺も花村のように、一緒にお前と仕事がしたいと思って拗ねてるの。だからさ・・・』
「ん?」
『可愛がりたくなっちゃった、遥香のこと。だから、早く帰ろう』

と、伝票を持って、帰り支度を急かされた。
泰河の家に行ってから、存分に"可愛がられた"のは、言うまでもない。

翌日、腰の痛みが半端なかったもので・・・

少しは加減してよ。

私の体、壊れます。
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