愛されオーラに包まれて
◎みなみちゃんの片想い~side HARUKA~
サイン会前日。
今回のサイン会は、あらかじめサインを写真集には書いておき、当日は渡しながら握手をする流れ。
なので今日、みなみちゃんが龍成社のGirl's Leaf編集部の会議室に来た。
―"今、いるよ。遥香ちゃん、待ってるよ"―
というメールを貰ったので、編集部に向かう私。
すると会議室では50部ほどサインを書き終えて休憩をしているみなみちゃんがいた。
『キャー、お久しぶり。遥香ちゃん』
「みなみちゃん、大変だね。お疲れ様」
すると、後ろからGirl's Leaf編集部の鳥越さんが入ってきた。
『何?感動の再会?高松、会ったことあるの?』
既に今回のサイン会の打ち合わせで何度か顔を合わせている鳥越さんに突っ込まれた。
『あのね、私の友達のお兄ちゃんの彼女なの』
私の代わりにみなみちゃんが答える。
『ふぅん』
鳥越さんはぶっきらぼうな人。
自分から質問しておきながら、その後のリアクションが薄すぎる。
でもみなみちゃんはそんな鳥越さんの反応にめげない。
『ほら、50冊書いたよ』
『はいはい、あと150冊、頑張って』
みなみちゃんは膨れっ面をしつつも、サインを書き始める。
私は本を開く役目。
『高松、俺ちょっとメシ買ってくるから、うららのこと、よろしく』
「はい」
"バタン"
会議室のドアが閉まった。
今回のサイン会は、あらかじめサインを写真集には書いておき、当日は渡しながら握手をする流れ。
なので今日、みなみちゃんが龍成社のGirl's Leaf編集部の会議室に来た。
―"今、いるよ。遥香ちゃん、待ってるよ"―
というメールを貰ったので、編集部に向かう私。
すると会議室では50部ほどサインを書き終えて休憩をしているみなみちゃんがいた。
『キャー、お久しぶり。遥香ちゃん』
「みなみちゃん、大変だね。お疲れ様」
すると、後ろからGirl's Leaf編集部の鳥越さんが入ってきた。
『何?感動の再会?高松、会ったことあるの?』
既に今回のサイン会の打ち合わせで何度か顔を合わせている鳥越さんに突っ込まれた。
『あのね、私の友達のお兄ちゃんの彼女なの』
私の代わりにみなみちゃんが答える。
『ふぅん』
鳥越さんはぶっきらぼうな人。
自分から質問しておきながら、その後のリアクションが薄すぎる。
でもみなみちゃんはそんな鳥越さんの反応にめげない。
『ほら、50冊書いたよ』
『はいはい、あと150冊、頑張って』
みなみちゃんは膨れっ面をしつつも、サインを書き始める。
私は本を開く役目。
『高松、俺ちょっとメシ買ってくるから、うららのこと、よろしく』
「はい」
"バタン"
会議室のドアが閉まった。