愛されオーラに包まれて
着け終わると"ありがとう"と言った後、

『ここに、本物のマリッジリングを填めるまでは、お互いにこのネックレスはし続けよう』

と、ハート型をしたダイヤのリングを指で触った。

『言っておくけど、このリングは例のあぶく銭じゃないぞ。きちんと俺の給料3ヶ月分だからな』

お金の出所を聞いてもいないのに自分から話した泰河が可愛くて、さっきは軽いもので終わったキスを、今度は私からした。

すると、泰河は私の体を引き寄せ、後頭部に手を添えてさらに深いものにした。

そのまま、ベッドになだれ込み、互いの服を脱がせてそれが乱れ飛び、肌を合わせる。

していることは、私達にとってさほど珍しいことではない。

でも、今日は特別。
泰河の熱い瞳は外の夜景よりも輝いていて、より一層私に女の反応を促す。

私は私で、泰河に愛をぶつけたくて、手や口を使って全身を愛撫する。

もちろん、中心にも…

私のために形を変えたその昂りは、凄く宝物に見えた。

大切に、大切に扱う。
顔を歪ませて反応してくれる彼を見るのがやっぱり嬉しくて、夢中になる。
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