愛されオーラに包まれて
○局長とその天使との遭遇~side TAIGA~
1月。
仕事初めの朝礼。
『年明け最初の朝礼だが、皆さんにひとつ報告があります。ふたり、前へ出てきて』
呼ばれて俺と遥香が前に立つ。
『二部の桐生と、六部の高松が、結婚することになった』
"オー!"というちょっとしたどよめきになった。
『では、ひとりずつご挨拶を』
と、局長に振られたので、俺から話す。
「営業局の皆さん、この度、僕は、高松遥香さんと結婚することになりました。7月に式は挙げる予定ですが、しばらくは2人で引き続き皆さんのお世話になりますので、よろしくお願いします」
遥香も挨拶した。
『桐生さんと、結婚することになりました。次の定期異動までは、2人とも変わらずに営業局の仕事に精進いたしますのでよろしくお願いします』
フロア内から拍手が起こった。
一瞬、蒲田を見たけど、彼も拍手していた。
周りに合わせてやっていただけだろうけど。
朝礼が終わって席につくと、早速冷やかしのコメント続々舞い込んでくる。
その中で、蒲田は、
『僕、桐生さんの彼女を口説いていたわけですね。そしてそれを桐生さんが目の当たりにしていたわけか。社内恋愛って、大変ですね』
「そうだな。うるさいハエが高松にまとわりついていると思った」
『虫扱いですか』
「当たり前だろ?お前じゃなくても、高松に構う男はみんなハエだ」
これで、ハエもおとなしくなるだろう。
仕事初めの朝礼。
『年明け最初の朝礼だが、皆さんにひとつ報告があります。ふたり、前へ出てきて』
呼ばれて俺と遥香が前に立つ。
『二部の桐生と、六部の高松が、結婚することになった』
"オー!"というちょっとしたどよめきになった。
『では、ひとりずつご挨拶を』
と、局長に振られたので、俺から話す。
「営業局の皆さん、この度、僕は、高松遥香さんと結婚することになりました。7月に式は挙げる予定ですが、しばらくは2人で引き続き皆さんのお世話になりますので、よろしくお願いします」
遥香も挨拶した。
『桐生さんと、結婚することになりました。次の定期異動までは、2人とも変わらずに営業局の仕事に精進いたしますのでよろしくお願いします』
フロア内から拍手が起こった。
一瞬、蒲田を見たけど、彼も拍手していた。
周りに合わせてやっていただけだろうけど。
朝礼が終わって席につくと、早速冷やかしのコメント続々舞い込んでくる。
その中で、蒲田は、
『僕、桐生さんの彼女を口説いていたわけですね。そしてそれを桐生さんが目の当たりにしていたわけか。社内恋愛って、大変ですね』
「そうだな。うるさいハエが高松にまとわりついていると思った」
『虫扱いですか』
「当たり前だろ?お前じゃなくても、高松に構う男はみんなハエだ」
これで、ハエもおとなしくなるだろう。