愛されオーラに包まれて
この週末には、兄貴が荷物を取りに来た。

でも車は俺のを使うんだけどね。

『天馬さん、キレイに片付けてくれたんだね』

遥香は"ひろーい"と喜んだ。

兄貴と一緒にベッドをその部屋に運んで、兄貴は帰って行った。

『何か、インテリアが殺風景じゃない?』

カーテンやサイドテーブルとかを、新しくしようかな。
遥香と相談して、ショッピングモールに探しに行くことにした。

遥香のアパートの近くのショッピングモール。
遥香が大学生の頃、自転車で良く来ていたそうだ。

俺は初めて来るけど、ファミリー層が多く、今日は土曜日ということもあり、賑やかだ。

インテリアのお店で、カーテンの生地と、合わせてベッドのシーツも変えようということになった。

納得のブルー。
カーテンについては、長さを注文して、シーツはその場で持ち帰ることにした。

『ねぇ、何かお茶していかない?』

時刻は午後3時。

ちょうどそんな時間帯だ。

「いいよ。どこかお店に入ろう」

俺は遥香の提案に乗った。

お店を見つけて、入ろうとした、その時。

"ドスン"

遥香に何かがぶつかった。
見ると、4歳くらいの女の子。
女の子は人とぶつかったことにビックリしたみたいで、勢いで床に転んだまま、こちらを見つめている。
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