愛されオーラに包まれて
「僕が、遥香の後任ということですか?」
『そうだ。但し、お前を六部に完全に異動させてしまうと、二部の戦力が明らかにダウンするんだ。今回、営業局に新入社員が1人、広報局からの異動が1人だけしか補充されず、しかも出て行く人間が4人いるから、2人人数が減ってしまうんだ』
俺はもう一度異動予定者の一覧を見た。
どう見ても、営業局からの異動者は、一部の山内さん、四部の阿南さん、そして遥香。
3人しかいない。
「営業局から出て行くのは、どう見ても3人のようですけど・・・」
『確かに出て行くのは3人だ』
局長はそう言うと立ち上がって窓の外を見た。
『桐生には、料理書、写真集、料理以外の実用書の全般を担当してもらうつもりで日下部長と調整している』
ん?
それだと、遥香だけではなく、金澤の仕事まで引き受けることになる。
「それって一体どういうことですか?」
局長は間をあけて、重そうな口を開いた。
『金澤が、6月末で退職する』
その局長のひと言に、俺は頭を殴られたくらいの衝撃を覚えた。
『そうだ。但し、お前を六部に完全に異動させてしまうと、二部の戦力が明らかにダウンするんだ。今回、営業局に新入社員が1人、広報局からの異動が1人だけしか補充されず、しかも出て行く人間が4人いるから、2人人数が減ってしまうんだ』
俺はもう一度異動予定者の一覧を見た。
どう見ても、営業局からの異動者は、一部の山内さん、四部の阿南さん、そして遥香。
3人しかいない。
「営業局から出て行くのは、どう見ても3人のようですけど・・・」
『確かに出て行くのは3人だ』
局長はそう言うと立ち上がって窓の外を見た。
『桐生には、料理書、写真集、料理以外の実用書の全般を担当してもらうつもりで日下部長と調整している』
ん?
それだと、遥香だけではなく、金澤の仕事まで引き受けることになる。
「それって一体どういうことですか?」
局長は間をあけて、重そうな口を開いた。
『金澤が、6月末で退職する』
その局長のひと言に、俺は頭を殴られたくらいの衝撃を覚えた。