愛されオーラに包まれて
『まずは、本来は渡部局長のご挨拶なのですが、今回は局長ご本人にご辞退いただき、副社長の挨拶の時間にさせていただきます。副社長、よろしくお願いします』
石井くんの言葉に、副社長が立ち上がる。
この流れって、事前に打ち合わせでもしたのだろうか。
私は何も知らなかった。
まぁ、秘書の守備範囲じゃないよね。
『渡部局長。この時間を僕に譲ってくださり、ありがとうございます』
まずは渡部局長に一礼する副社長。
『いやいや、大したことはしてないです。頭を上げてください』
慌てる渡部局長。
『俺がこの送別会に出席したのはずっと一緒に仕事をしてきた金澤の送別会だから、ぜひお別れがしたかったのもあるのだが・・・せっかく営業局のメンバーが集まったいい機会だから、ちょっと長くなるけど、俺の話をひとつ聞いてもらいたいんだ』
"長くなるんですか?""えー?"とか、ちょっとしたブーイングが。
副社長に向かってやるリアクションじゃないし。
それが副社長の営業局での人望の厚さを醸し出しているんだろうけどさ。
石井くんの言葉に、副社長が立ち上がる。
この流れって、事前に打ち合わせでもしたのだろうか。
私は何も知らなかった。
まぁ、秘書の守備範囲じゃないよね。
『渡部局長。この時間を僕に譲ってくださり、ありがとうございます』
まずは渡部局長に一礼する副社長。
『いやいや、大したことはしてないです。頭を上げてください』
慌てる渡部局長。
『俺がこの送別会に出席したのはずっと一緒に仕事をしてきた金澤の送別会だから、ぜひお別れがしたかったのもあるのだが・・・せっかく営業局のメンバーが集まったいい機会だから、ちょっと長くなるけど、俺の話をひとつ聞いてもらいたいんだ』
"長くなるんですか?""えー?"とか、ちょっとしたブーイングが。
副社長に向かってやるリアクションじゃないし。
それが副社長の営業局での人望の厚さを醸し出しているんだろうけどさ。