愛されオーラに包まれて
ひとつ息をついて、正面を見た副社長。
『俺の目が届く、営業局内で勤務すること』
この一言で、フロア内が一斉にざわつき、あるひとつの結論にたどり着いた。
私も同じく、結論が出て、向かいの泰河と目を合わせ、2人で私の隣にいる人物を見た。
「玲奈、さん?」
すると、玲奈さんはその場で立ち上がった。
『そう。皆さんがお察しの通り、俺が今話してきた"一目惚れの女の子"とは、今、そこに立ち上がった本日の主役、金澤玲奈のことだ』
私は開いた口が塞がらなかった。
本当に驚くと声は出ないものなんだなということを思い知った。
つまり、玲奈さんは、副社長の、奥さん・・・ってことだよね?
しかも5年も前に結婚しているということでしょ?
泰河と目を合わせて驚きを共有している。
『今日まで、営業局のみんなには、妻がお世話になりました。そのお礼をしたくて、俺はこの場をお借りした。長くなって申し訳なかった』
副社長は締めようとしているけど、私にはひとつの疑問があった。
「あの・・・」
静けさを取り戻した会場で、私の声は響いた。
『どうした?高松』
手を挙げていた私は、それを下げた。
『俺の目が届く、営業局内で勤務すること』
この一言で、フロア内が一斉にざわつき、あるひとつの結論にたどり着いた。
私も同じく、結論が出て、向かいの泰河と目を合わせ、2人で私の隣にいる人物を見た。
「玲奈、さん?」
すると、玲奈さんはその場で立ち上がった。
『そう。皆さんがお察しの通り、俺が今話してきた"一目惚れの女の子"とは、今、そこに立ち上がった本日の主役、金澤玲奈のことだ』
私は開いた口が塞がらなかった。
本当に驚くと声は出ないものなんだなということを思い知った。
つまり、玲奈さんは、副社長の、奥さん・・・ってことだよね?
しかも5年も前に結婚しているということでしょ?
泰河と目を合わせて驚きを共有している。
『今日まで、営業局のみんなには、妻がお世話になりました。そのお礼をしたくて、俺はこの場をお借りした。長くなって申し訳なかった』
副社長は締めようとしているけど、私にはひとつの疑問があった。
「あの・・・」
静けさを取り戻した会場で、私の声は響いた。
『どうした?高松』
手を挙げていた私は、それを下げた。