愛されオーラに包まれて
ダブルベッドの部屋。

『あ~、疲れたぁ~』

泰河がベッドにダイブした。

「もう、外から入ってきた服でベッドに寝ないでよ」
『じゃ、脱げばいいんだよね』

と、どんどん服を脱ぎ始める泰河。

ボクサーパンツ1枚になった。

『このまま寝ちゃいそう』
「いいよ。そのまま寝なよ」
『イヤだね』

泰河はそう言うと、ベッド脇に立っていた私の腕を引き、自分の体に引き寄せた。

『遥香も脱ぎなよ』

と、私の意思に関係なく、どんどん私の服を脱がしていく泰河。

私も泰河と同じ格好になった。

『早くこうなりたかった』

と、泰河は私を抱きしめた。

しばらくして体を離すと、泰河は真顔になった。

『まだ俺は、遥香にとって頼りない男かもしれない』

私は首を横に振るけど、泰河は話を続けた。

『でも、必ず俺はちゃんと成長して、遥香に未来永劫、愛される夫でいるよ』

泰河は十分今でもいい男だと思うけどなぁ。

「私も、泰河と一緒に成長して、ずーっと泰河に可愛いって思われる妻でいます」
『よろしくな、遥香』
「よろしくお願いします、泰河」
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