愛されオーラに包まれて
いよいよ、体を繋ぐ瞬間。
俺は念のため、高松に確認する。

「痛みは、ない?」
『大丈夫、です…それより、あの時のように"遥香"と呼んでください』
「お前…嫌じゃなかったのか」
『嫌じゃない。むしろ呼んで欲しいの。私もそうするから』

そう言うと、俺の体を引き寄せて、俺の耳元で囁いた。

『泰河、お願い』

コイツ、どこまで俺の心を奪うんだ。

「分かった。でもあの時のように、どんなに俺が激しくしてお前が気絶するようなことがあっても、謝らないからな」
『望むところ』

そんな言葉を発した高…遥香が可愛くて仕方ない。

『私、もうダメ。どこか遠くに飛んでいきそうです』

遥香はそう言ったので、俺はそれまで動かしていた腰を止めた。

『え?』

止めたことに驚く遥香。

< 70 / 345 >

この作品をシェア

pagetop