愛されオーラに包まれて
私はみんなの行き先が記入されたホワイトボードを見る。

「第2会議室になってます」

"どうしようかな。会議室から遠藤部長呼べるかな…"

すると、フロアに局長が戻ってきた。

「あ、局長が戻ってきました」

その私の声に反応した局長。

『どうした？高松』

"しょうがない、いきなりトップに報告するかなぁ"

「電話、代わります」

局長は私の席で電話を代わる。

「金澤さんです。慌ててるみたいです」

受話器を耳に当てた局長。

『どうした？金澤。…うん。…え？…それはヤバい。ちょっと待って』

すると局長は受話器を押さえて私に

『きらきらの10月号、急いで持ってきて』
「は、はい！」

【きらきら10月号】は、担当の泰河のデスクの上に真新しいものが置いてあったので、急いで局長のもとに持っていく。

『そのバーコードを読み込んでもらえる？』

私の席のパソコンはバーコードを読める環境になっている。
画面を準備して読み込ませると、画面に出てきた情報は10月号ではなく9月号のものだった。

表紙を見ると、やはり10月号。

え？これヤバくない？
書籍しか担当してない私でも、そのくらいは分かる。
私は局長を見た。
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表紙・目次

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