退出ライン
一通のメールが届いた。
“あなたのことが好きでした”
よく知るアドレスからのメール。
同じ学校の男子生徒。
私の、好きな人。
一瞬で舞い上がって、どきどきして、それでもすぐに返信しようとした。
“私も好き”
そう打って、あとは送信するだけ。
なのに、出来なかった。
送信しようとした矢先、電話がかかってきたのだ。
クラスメイトの女の子から。
電話の内容は、送信しても無意味だと知らされるものだった。
……なんで、あなたは死んでるの。