退出ライン
そこからは、ただ流されるだけ。
気持ちの整理もつかないまま、お通夜、葬式と事は進んでいく。
クラスメイトがみんな泣いて、あなたの死を悲しむだけのお葬式。
私は悲しさも何もわからかいけれど、涙は自然と流れた。
全てが終わったけれど、
実感なんて、湧かない。
ただ、罪悪感はあった。
“悲しいだけのお葬式にしてごめんね”
私達が悲しむことは、後からいくらでも出来た。
でも、あなたに言葉をかける機会は、笑いかける機会は、もうなかったというのに。
そのことに気付いた時にはとっくに遅くって、後悔しかなくて。
どうしようもない気持ちばかりで、ちょっとだけ、あなたを責めたりもした。
ねぇ、
あなたに直接返事をする機会くらい、与えてくれても良かったじゃない。