秘密のゲーム
「優?起きて!」

目を開けると目の前には彼女の顔があった。

「美香・・・」

「もうご飯できたよ?」

彼女は微笑んだ。

また夢を見た。

汗がべっとりと張り付いている。

なんで今になって?

気になってご飯も喉を通らない。

10年前の思い出。

思い出とはいえないか・・・。

10年前の悲劇。

僕と少女だけの秘密。

あの少女はいったい今・・・どこにいるんだろう?

「時間大丈夫?」

美香の声で時計を見る。

「うわっ!もう出ないと!」

急いで支度をしてバックを手に取る。
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