その背中と

テスト1週間前の朝、私たちは朝早くに待ち合わせた。

"ついたよ。"

爽也くんから届くLINE。

私はちょうど教室に着いたところだった。

「こころおはよ〜。はやいね、勉強?」

「わっ、美里!お、おはよー。」

少し不審がられるも私は教室を後にした。

向かう先はC棟の屋上。

心臓がものすごい勢いでばくばくと動いている。

あぁ……このままどうにかなってしまいそう。

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