BRAT ANGEL

俺の平凡な毎日が変わることも知らずに俺はそう思っていた。


「キャー!!」
「カッコいい~!」

女子の興奮した声が教室に響く。

「うっせーなー。なにしてんだよ。」と俺が言うと、女子が言い返す。
「なによー!うるさいなぁー!見ればわかるでしょ」と俺に1冊の雑誌のあるページを見せる。
「ん~?
アノネーベアトぉ~?」
と俺が言うと、俺の親友の海藤 葉月が
「亮介ぇ。お前アホすぎんだよ。」
と言う。
「おい!そういう葉月は分かってんのかよ!」
と言い返すと葉月が
「アノネーベアトじゃなくてANOTHER BEATな。今、女子に人気のイケメンアイドルグループだよ。」
と教えられる。
「へぇー」と興味なさそうに言うと女子の1人、沢井に
「青葉ったら、ホントにアホなんだから」
とあきれた顔で言われる。
「アホで悪かったなぁ。」と俺が答える。

そういうと沢井がボソッと「黙ってれは見れなくはないのにねぇ」
と隣にいた葉月に言う。
葉月もコクンと頷く。

そうしたら沢井と一緒にいた女子のグループの1人が雑誌を俺たちに見せてこう言った。
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