すきなひと。
つっちーはリカに顔を向ける。
「リカちゃんだっけ?改めて、あたしは筒井 美咲。こいつから話聞いてるだろうけど、そんなSじゃないからね?」
そう言って、にこーっと笑う。
それにつられてか、リカも笑って。
「そーなんだ?うちは藤塚リカ。うちには優しくしてね(笑)」
「もちろん!こいつだけだから、安心して?」
「は?!なんそれ!!」
つっちーとリカは爆笑。
あたしはそんな2人を見ながら笑顔を浮かべる。
「てゆか、つっちーと同じ学校って今まで知らんかったー(笑)」
「あたし、去年まで総進だったからね」
「あ、やからか!!つっちーあれからダンスはしとんの?」
「ぼちぼち(笑)よしは?」
「ストリートくらいなら時々ね」
感動の再会に盛り上がるあたし達に、イラだったのかさっきの気が強そうな子が話を割ってきた。
「ちょっと。美咲」
「あ。ごめん、わすれてた(笑)」
その子は、あからさまなため息をついてあたしとリカを見る。
「・・・リカ、友達になろーってさ」
「そうなんだ?」
リカはジッとあたしの顔を見る。
そんなリカにとりあえずあたしは頷いて、その子に手を出した。
「あたしは吉純 心愛。よろしくね」
「私、松岡くるみ。よろしく」
そう言ってギュッと手を握る。
それを見てか、他の2人が自己紹介していく。
「あ・・・私は浜崎佑香」
あたしは手を握って、にこっと笑う。
そして、最後の一人に視線を向けた。