すきなひと。
トントン拍子でダンスすることになってしまい、あたしとつっちーは驚くくらいしかできなくて。
とりあえず、ダンスの練習を月曜日の昼休みからすることに。
手帳に「昼休み*ダンス」とメモを残す。
その後の授業中はダンスの話で持ちきりになって実験に集中することはなかった。
そんなこんなで授業が終わり、教室に戻ってHR。
あたしは先生の話を受け流して鞄に荷物をつめて。
「なぁ、こあー」
「ん??」
「今日ヒマ?!」
「残念、ヒマちゃうねんな〜」
「えー。ケーキ食いに行こーと思ったのに」
「ケーキ・・・また今度誘って?」
ブーたれてる汰希を横目に、鞄のチャックをしめる。
それと同時に、HRが終わった。
挨拶のあとリカを見送って、汰希を宥めながら帰して、あたしは一息ついて。
鞄を持って隣のクラスに行こうとしたら、ヒロが迎えにきた。
「こあー、こっちの教室結構人いるから、ここでやってもいーかなぁ??」
「いんちゃう??誰もおらへんし」
「よし。じゃあ先生呼んでくる!!」
「先生?」
「うん!待ってて〜」
ヒロは教室を飛び出して行った。
「忙しい子やなぁ・・・」
そう呟きあたしは窓側に移動する。
窓を開けて空を見上げて。
綺麗な青空であたしは思わず見とれてた。