すきなひと。

そんなやりとりをしたあと、あたしとヒロは帰宅した。
家に帰ってご飯を食べて、部屋に戻る。


いつものように、コンポにiPodを繋ぎ音楽を流す。
今日は恋の歌。



「好き・・・か」



思わず呟く。
今日のご飯がそんなに食べれなくて。
これが恋煩いっていうんだって思った。
ちょっと心配なのが、好きになってよかったのかっていうこと。
先生に恋なんて、漫画のように上手くいくわけなんかないし、寧ろ辛いことばっかりな気がするし、憧れだけにしといたらいんじゃないかって・・・


「うぅー・・・」


枕に顔をうめる。
その瞬間、ベッドが揺れた。


「ぅわ?!」


ガバッと起きると、その揺れは携帯から起こっていることに気づく。
携帯のディスプレイを見ると“メール1件”の表示が。
あたしは急いでメールをあけた。



─────────
*05/31 21:05
*No Mame
件*よ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
高岡先生だぞー
番号も登録しとけよ
080********

つーか、こないだお
前ん家の前車で通っ
た(笑)
─────────




「え?」


あたしは声を出す。
あたしん家の前ってことは・・・?
とりあえずアドレスを登録したあとメールを返す。



─────────
*05/31 21:13
*こあ
件*Re:よ
‐‐‐‐‐‐‐‐‐
えぇ?!
じゃあ、悠平ん家っ
てあたしと同じ地区
やったん(・д・)?!

─────────



ドキドキしながらメールを待ってて。
悠平から5分もしないうちに返事がきた。
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