すきなひと。
あたしとリカは、小テストのために、昼休みもとりあえず勉強した。
国語は重要語句だけ、何となく覚えて。
昼休み終了のチャイムと共に悠平が入ってきて、みんなに席につくように呼び掛ける。
リカから消しゴムを貸して貰って、悠平から借りたシャーペンを机の上に置いた。
改めて、シャーペンを見る。
何かそれさえあれば、満点がとれるような気がした。
寧ろ、お守りみたく思えて。
悠平は出席をとり、小テストを始める。
曖昧なとこもあったけど全部埋めれた。
安心してると、丁度テストの時間が終わって通常授業が始まって。
その日の数学の授業はすごく真面目に出来たと思われる。
ちょっかいだしてくる、アホたい(汰希)はもちろんシカト。
負けじと色々してきたけど、全部シカトしてやった(笑)
そして、授業終わってすぐ悠平の近くに行く。
「出来たか?」
「たぶん大丈夫(笑)」
「たぶんってのが心配だけどな?ま、お疲れさん」
ポンとプリントで頭を叩いて、悠平は教室を出ていく。
それを見てたリカは、振り向いたあたしを見てニヤっと笑った。