すきなひと。


あれから、結局ヒロは喋りに喋って・・
あたしはその間、空き教室でダンスをしてた。
3時間くらい経ってヒロからメールが届く。
急いで職員室に向かった。


「こあ、帰ろ〜」


「うん」


パッと時計を見ると針は7時半を指していた。


「今までなにしてたの?」


「ダンス〜」


「こあらしいなぁ・・」


「やっと完璧になってきてん!てか、ヒロもよぉ喋ったねぇ」


「止まんなかったよ(笑)悟君に時間言われなきゃ気付かなかった!」


「え?辻本先生まだいたの??」


「うん!悟君がいるんだから、高岡さんもいるんじゃない?」


「ふぅん、そっか〜大変だねぇ」


あたしは、悠平とした会話を思い出し、メールをしようとした。


〜♪


「?!」


自分の携帯の着うたにビビる。
ここだけの話、あたしはちゃっかり悠平からのメールだけ着うたを変えてる。
つまり、流れた着うたが今からメールを送ろうとした、相手なわけで。



ドキドキしながらメールのフォルダーをクリックして、内容を見る。


――――――――
:06/04 19:31
:高岡 悠平
件:(・з・)
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辻本に聞いたけど
さ…
お前らまだ学校に
居るんだって?

――――――――



「心配してくれてんのかなぁ・・・」

不意にあたしの口からそう溢れて。
ハッとなり、顔を上げると不思議そうにあたしを見てるヒロと目が合った。
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