すきなひと。

イヤホン





HRが終わった途端、今度は章汰が来た。


「どしたぁ・・・?」


「お前眠そうだなー(笑)」


「眠いねんもー。で?」


「いやー、今日のダンス楽しみだなって」


「あ!そっか今日やん!!」


「大丈夫かよ(笑)」


「ダンスは完璧やから心配はせんでいーよ?」


「そか?じゃ、いんだけどよ」



章汰はあたしの頭をポンポンして席に戻っていった。
あたしは自分の頭を触る。


「よし何してんの?」


「や、あたしの頭って叩きやすいんかなって思ってさぁ」


「あ〜。確かに」


そう言って、本気で殴るつっちー。


「いっ?!!!」


「殴りたくなるな・・・(笑)」


「ちゃうやんっあたしがゆーてんのはっっ!」


笑いながらつっちーはあたしをみる。
今までのを見てた子達も笑い出して。


「ちょ?!ひどない?!笑わんとってよー!!」


「ぎゃはははは!!」


「・・・・」


指差しながら笑ってた汰希を、ぶん殴ってやった。
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